雑穀の栽培

商品イメージ1

2022.6/20 アワ(5/12播種)の間引き はじめは雑草と見分けのつかないような雑穀の成長には、地面にはりついての間引きと草取りが不可欠で3回繰り返す。上のアワは草丈が10cm程になり、この作業も最終となる。

商品イメージ1

7/ 1 苗を移植したタカキビ(モロコシ)の中耕培土(移植なので間引きは必要ない)。株元に堆肥を施し、小型の農機に培土器を取り付けて土寄せしていく。

商品イメージ1

7/ 1 苗を移植したキビの間引きと草取り。5/18に播種したが、この段階ではまだ揃いが悪く、小さな株は三角ホーの先っちょで作業する。

商品イメージ1

7/25 一か月も経たないうちに、大きく伸びて揃ってきたキビを一輪管理機で中耕培土する。

商品イメージ1

9/ 5 収穫期を迎えた雑穀畑。手前がキビ、上がアワ、奥にタカキビ。

商品イメージ1

9/22 アワは稲刈りに使うバインダーで刈ったが、キビは大昔の稲刈りに似て鎌で穂刈りする。 

商品イメージ1

9/25 高さ3mに及ぶタカキビは先端から70cm程で刈る。残りの茎は積んで置いて畑に還元する。後方に唐松岳から白馬岳が連なる。

商品イメージ1

9/25 刈り取ったタカキビを10本程ずつ束ねてハサ(稲架)にかける。こうすることで後熟が進む。

商品イメージ1

10/ 4 2週間程ハサに掛けたキビをハーベスターを使って脱穀する。見守っている案山子はキビのスズメよけに立てていたもの。

<小川村の雑穀栽培について> 善光寺平西方の西山地域は 水田が少なく、 昔から山畑で麦・雑穀・豆を作り主食を補って暮らし、その食生活が長寿をもたらしてきたといいます。 江戸末期から明治初期に70才以上の人口比率が長野市域で2%のとき、旧和佐尾村(味大豆集落のある小川村稲丘東地区)では7%以上だったという記述を見つけました(虫倉山系総合調査研究報告「むしくら」1994年)。明治期1890年代の平均寿命は40歳半ばに届くかどうかですから驚くべき長寿ですね! 雑穀食のすごさが分かります。

<「雑穀」とあじまめ農園について> (一社)日本雑穀協会は「日本人が主食以外に利用している穀物の総称」と定義し、次の作物をあげています。①ヒエ、キビ、アワなどイネ科作物で小さい穎果をつける狭義の雑穀。②大麦、ライ麦、ハト麦、タカキビなど日本人が主食として利用していないイネ科作物。③大豆や小豆などの豆類。④キノア、アマランサス、ソバなどの擬穀。⑤ゴマ、エゴマ、アマニなど、主に油脂を利用し、粒食もされる油穀とも称される作物。⑥黒米、赤米などの有色米(⑦~⑩は省略)。上記で太字にした作物はあじまめ農園が主に栽培する作物なので、我々は雑穀農家そのものです。折しも2023年は国連食糧農業機関(FAO)が提唱する「国際雑穀年 International Year of Millets (IYM 2023)」です。あらためて雑穀の普遍的価値に気づかされました。栄養、農業、気候の課題に対する雑穀の可能性を知って役立ててもらえるよう作り続けたいと年初に思います。