化学肥料・農薬を使わずに

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3月  冬から春にかけて堆肥を作る。モミガラに米ヌカを混ぜて積んだ堆肥を切り返す。発酵熱で湯気がたち、乳酸菌の甘酸っぱい香りが漂う。一週間に一回切り返して、7~8週間で出来上がり。昔は「手間肥」と言ったそうだ、なるほど。

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3月 雪が解けたら落ち葉を集める。味大豆集落の一番上、十二神社裏手の雑木林で熊手でかき集める。集落には昔ながらに刈草や萱を堆肥に積んでは田畑に入れている年配のお百姓さんが健在で、お手本となっている。

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5月初め 作付けが忙しくなる前にモミガラくん炭を焼く。堆肥と同じく根周りに入れている。土壌の物理性改善だけでなく、炭の間隙は微生物の棲み処になるので根の栄養吸収に役立つ。

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5月 白ゴマ播種前の畝にくん炭と堆肥を入れる。標高900mの圃場からは北アルプスの端から端まで望める。風通しは良くて空気は清浄なので作物は病気にかかりにくい。

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5月 緑肥用のライ麦をモアで刈る。ここは水田だった所。周囲に明渠を切ったうえで前年の11月初めにライ麦を播き、出穂直前に刈ってすき込み、転換畑にする。この年はエゴマを作った。

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6月 竹で紫花豆などインゲン豆の支柱を作る。 エンジンドリルで穴をあけ、3mの竹を4本一組で立てていく。使うのは竹と麻紐だけ、廃棄するときは燃やして土に還す。また竹そのものは春先に小振りの竹挽き鋸片手に雪の中から伐りだしておく。

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7月 稲の有機栽培に取り組むものの、浅学のため最後は田んぼに這いつくばって草を取る。一方畑では小麦や大豆などは中耕培土でおおかた済むが、アワ・キビはやはり地面に這いつくばって草を取る。

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7月  刈取りはバインダーで。写真は麦秋の小麦収穫。稲やアワ・キビも同様に刈って、稲架(ハサ)に架ける。穀物はハサ架けして乾燥することでより熟し味も良くなる。

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9月 稲架(ハサ)が倒れた!台風の吹返しの南風が谷を通り抜け、干して軽くなった稲架を煽った。イノシシに荒らされ、ようやく刈り取った稲だったが……、どうしようか、トホホー

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長雨の9月 地すべり地帯にあって、山側から水が湧く田んぼ。湿田に強いはずのゼロプレタイヤの一輪バインダーもスタック。コンパネを敷いて抜け出す。

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12月 切りワラや刈り草を入れ、 米ヌカを撒いた初冬の棚田。農薬・化学肥料は使わない分、土作りに手間をかける。 田畑に入れる資材は落ち葉、刈り草、モミガラ、米ヌカとそれらで発酵させた堆肥など。肝腎なのは微生物にうまく働いてもらうこと。「金肥」という言葉があったように、昔のお百姓さんは肥料は自前だったのだ。農業資材をできるだけ買わないやり方がいい。コストを下げるためだけでなく、時の経済に左右されないためにも。